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SDウエスカ対レアル・ソシエダ キャプテンマーク

9月 24日(金)、SDウエスカLiga SmartBank第7節でレアル・ソシエダBとサン・セバスティアンで対戦します。

SDウエスカのキャプテンがこの試合で着用するトリビュートのキャプテンマークはこちらです。

このデザインは彫刻家のエドゥアルド・チジーダ、映画プロデューサーのエリアス・ケレヘタに捧げられています。この2人は20世紀の芸術における重要な顔で、レアル・ソシエダの文化と密接な関係を持っています。あなたはこの2人がレアル・ソシエダでプレーしたことをご存知でしたか? 

Eduardo Chillida. Fuente: revistalibero.com
Elías Querejeta. Fuente: cadenaser.com

エドゥアルド・チジーダ は1942-43シーズン、わずか18歳でレアルのゴールキーパーをつとめました。チームが1部リーグ昇格を決めたシーズンです。しかし、不運にも膝の重大な故障で1部リーグでプレーすることなく引退しています。

一方のエリアス・ケレヘタは1950年代にレアル・ソシエダのトップ下でプレーしました。サテライトチームができるちょっと前にキャリアをスタートし、アトーチャでディ・ステファノのいるレアル・マドリードと対戦したときには見事なゴールを決めています。サッカー選手としてややイレギュラーなキャリアを積んだ後、23歳で現役を引退し、夢であった映画に専念すべくマドリードに向かいました。この決断に影響を与えたのが、どうやら次のチジーダとのエピソードだったようです。

エリアスはエルナニ(チジーダが鍛造を学ぶために引っ越し、後に自分のアトリエを構えた街)からサン・セバスティアンまで練習に通っていました。移動中の路面電車で、彫刻家として頭角をあらわしはじめていたエドゥアルドとよく一緒になったのですが、エドゥアルドはエリアスに、映画をやる時間がなくなるからサッカーをやめるよう勧めていたのです。

レアル・ソシエダの偉大なゴールキーパーへの道は閉ざされてしまったけれど、象徴的な作品の数々で永遠の遺産を残したチジーダと同様、エリアスのキャリア転向によってスペイン映画は多くの名作に恵まれたのです。

彼らのキャリアはサッカーから離れはしたものの、2人のレアルへの愛が変わることはありませんでした。

キャプテンマークのデザインは半分に分かれおり、各パートが2人の芸術家それぞれに捧げられています。 

あなたは以下の説明を読まなくても、モチーフに使われているシンボルのすべてを識別できますか?

左半分にはチジーダの彫刻作品、風の櫛17(彼はこの彫刻シリーズで23作品を制作)、 フレミングへのオマージュ、自由のアーチが見えます。

右半分のデザインには、エリアス・ケレヘタのキャリアを代表するタイトル、「El Espíritu de la Colmena(邦題:ミツバチのささやき)」 (プロデューサーとして初めての賞となる、サン・セバスチャン映画祭 銀の貝殻賞 受賞作品)、二人三脚を組んだウエスカ出身のカルロス・サウラ監督作品「 Cría Cuervos(邦題:カラスの飼育)」をモチーフに取り入れています。

これらの要素を囲む白とブルーの波は、レアル・ソシエダのエンブレムに入っているフラッグや、市のエンブレムに入っている海の波を想起させます。

 

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